森とつながり木に囲まれた居心地の良い空間
私たちが応援させてもらっている先に、全国でも数少ない山地(やまち)放牧を行っている斎藤牧場という牧場が、旭川市にあります。ここは、70ヘクタールの広大な山地に、牛さんが40数頭のんびりと幸せそうに草を食べて暮らしています。
そのため、牛さんにストレスがなく、またこの牛乳は搾りたてのため、本当にこくがあり美味しいです。草を食べているため、季節によって牛乳の香りや味も違っています。
このように、ストレスが無く人が程よく手をかけさせてもらっている状態は、牛さんにとっても山地にとっても非常によく、このことは、森と木の関係にも当てはまります。
下草が刈られ、適度に間伐もなされ、明るく光の差し込む森は、生き物さん達の宝庫でもあり、木ものびのびと育っています。そのような、ストレスが無くのびのびと素晴らしい環境で育った森の木が家具となり、その木のやさしさやぬくもりと共に暮らしていけるのは、本当に居心地の良いことだと思います。
木は、樹種によっても違いますが、30~80年で成長しその後朽ちていきます。しかし、私たち家具職人が家具にさせてもらい、皆さんに長く愛していただければ、木は家具としてそこから百年以上にわたってまた命をつなげ、それは光合成によって二酸化炭素を吸って酸素を作り出し、二酸化炭素を固定化することで成長してきた木のおかげで、地球温暖化を防止する効果、いわゆる環境配慮活動にもつながります。
木を通じて森を守り育み、地球環境にも貢献できる。そんな森を増やし、木を育て緑を増やし、家具で居心地の良い空間を作っていける。
森と木と家具をつなぐ。
そんな家具職人の集団。それが私たちAISU(愛す)projectです。
本AISU projectリーダー小助川泰介が「環境マスター」(環境プランニング学会〔会長:山本良一 東京大学名誉教授〕資格)として北海道のフィールドで協働させてもらっています環境プランニング学会監修のもと、環境プランナー協議会(代表:河野容久環境プランニング学会理事兼事務長)に応援していただき森と木と環境/経済の循環を中心にまとめさせていただいた資料等と、本AISU projectの制作物を掲載させていただきます。